毛糸をむすぶ
「 機結び やろっか 」
織り体験をさせてくださる イトオト に昨年から通っては
飽きずに何度もハンカチ織り体験をさせてもらってきました
いつもよい距離感でことばを交わしてくれる朗らかでやさしい鍋田さんがおしえてくれます
「体験のひとには教えてないのだけど、」と言いながら糸の結び方をおしえてくれました
たぶんわたしに必要な行為だと感覚的に捉えられていたのではないかな
暇を見つけては糸を結ぶ
朝の掃除をおえて結ぶ
パンを仕込みおえて結ぶ
寝るまえに結ぶ
一本一本短い糸を結んで長い糸につながってゆく景色を
つくっていけることに安堵しながら
夢中で結んでしまいます
だんだんと厚みをましてゆく
糸のふくよかさ
ぴかぴかの太陽を浴びながらちまちまと
静かでかすかなあたたかい音
弾力ある手触り
背中でパチパチ薪が燃え
寄ってきて見学する猫の瞳
毛糸を紡いだときもそうだけど
作業をくり返していると
せかいはこうしてできあがっているのか と
まだ言葉にならないけど
ふと納得する瞬間があります
そして布を織ると
着ている衣 シーツや毛布など
ぺらりとしたものに奥行きがうまれ
見えるせかいが変わることがとてもとても楽しいです
ひとりでうじうじしてきた秋もおわり
今朝も真っ白に霜が降り美しさにうっとり
色の少ない愛しい冬がきましたよ
大好きな冬の籠りしごと
ぞんぶんに楽しみたいと思います
猫のための白タオル