手あてと灸の景色を結う
身体(しんたい)性を結う
身体(しんたい)性を結う
きそちしき
解剖学や生理学など 身体の仕組みを知ることは 机の上の書籍の中の どこかの誰かの体の話として どうしても自分自身からかけ離れたものになりがちでした 知識は自分の身体を見るためにあり 知識はこの手で感じることができます ゆっくり自分の身体に触れてみると 毎日活き活きと動いている存在に気づきます 身体にいのちが宿っています 内臓はどこにどんなふうにあるのか手で感じ取り、確かめてみましょう 机上の知識といのち宿る身体を繋ぐ 手から身体を学びます 知識と手と思考で身体に寄り添い もって生まれたこの身体とともに歩んでゆけますように
手あてと灸の景色を結う
手あてとお灸の会
やわらく包むようにふれる手あて 赤ちゃんのころこうしてふれてもらえたのだと思うと 優しさからのふれあいに安心で守られるようです 生命力の強い蓬の新芽を摘み乾かし 乾いた蓬を搗きます 色が白くなるまで精製を繰り返し 蓬の裏にある白い産毛だけを取り出したモグサは 家族を健やかにする相棒となります 手あてでからだを整えたら ロウソクに火を灯し モグサをひねりツボに置き 線香に火をうつしモグサに灯します 日々ふれて交わす わたしの身体とのあいさつです 繊細に感じる手をつくること 弱いところに小さな火をおき 少ないエネルギーで必要な効果を生む 小さくても積み重ねるその力は必ず変化を起こします 手をあてる姿と自ら整える灸 それらの行為と景色が 家族の平和をつくること 話し合い ともに歩んでいきたいです